2018年07月05日
こんにちは、アースケアの下田梨絵です。
先週に引き続き、ヘアケアについてお話します。
実は、豊かで美しいツヤツヤの髪をつくるためには、常に、【2つの視点】を持ってヘアケアを行うことが重要です。
1つめの視点は、先週お話した『キューティクル』を、いかに傷つけずに、健康な状態でキープするかということです。
なぜなら、キューティクルは、1度傷ついてしまうとなおらないからでしたね。
美しい髪を維持するためには、髪の表面を覆っているキューティクルを『どれだけ傷つけないか』が重要でした。
これが、ヘアケアに対する1つめの視点です。
簡単に言うと、【今伸びている髪に対するヘアケア】です。
そして、2つめの視点は、【健やかな髪を生み、育てるためのヘアケア】です。
健やかな髪を生み、育てるためのヘアケア
実はこの視点があるかないかで、髪の状態は大きく変わります。
髪がツヤツヤになるか、サラサラになるか、だけではありません。
髪にコシがあるか、髪のボリュームは十分か、抜け毛は多くないか・・・。
つまり、髪の老化や、見た目年齢のアップにも、大きく関わるのが、元気な髪を生み、育てるためのヘアケアなのです。
今ある髪がどんなにツヤツヤでも、これから髪のボリュームがなくなって、抜け毛が増えてしまうなら・・・ちょっと悲しいですね。
反対に、今、髪のボリュームや太さ・抜け毛等にお悩みでも、この2つめの視点を持ってヘアケアをすれば、元気な髪を生み出すことも期待できます。
さっそく、その方法を見て行きましょう!
どうすれば、元気な髪が育つのか?
『元気な髪を生み、育てるためのヘアケア』、鍵を握るのは頭皮です。
よく言われることですが、頭皮は土壌。
豊かな土壌があってこそ、健康な髪が生まれ育つというわけです。
その頭皮の豊かさを決めるのは、次の2つです。
1.皮脂
2.血行
まず『皮脂』について掘り下げていきましょう。
皮脂がヘアケアに欠かせない理由
顔や体の皮膚と、頭皮は、基本的に同じ構造をしています。
皮膚と同じように、頭皮は生まれ変わり(ターンオーバー)を行っています。
その証拠に、不要な古い角質細胞は、フケとなって体外に排出されます。
また、皮膚の毛穴から皮脂がにじみでているのと同じように、髪が生えている頭皮の毛穴からも、皮脂がにじみ出ています。
そして、この皮脂は、次のような重要な役割を果たしています。
この中で、特に注目したいのは、『クッション』という役割です。
皮脂の大切な役割1.クッション
髪と体毛の大きな違いは、毛髪は長く、量も多いということです。
その分、風に吹かれたり、髪をかき上げたり、スタイリングをしたりするたびに、大きく動きます。
例えば、コップの中にストローを差したところをイメージしてみてください。
これが、毛穴と毛髪の関係です。
コップが空っぽの状態で、コップを振ります。
ストローは、コップの中で、あちこちにぶつかりながらグルグル回ります。
今度は、コップの中に、オイルを注いでみましょう。
すごい量ですが(笑)、ぬるぬるしたオイルを注いでから、コップを振ります。
ストローはゆっくり、ゆらゆら揺れます。
コップに勢いよくストローがぶつかることはありません。
オイルが、クッションの役割を果たし、ストローが動くことで発生する衝撃を吸収しているからです。
つまり、頭皮の毛穴では、皮脂がクッションになって毛髪の動きを和らげているのです。
もし、この皮脂がなければ、毛髪が動く度に毛穴の周りに負担がかかります。
頭皮を傷つけたり、炎症を起こすこともあります。
また、毛髪自体にも負担がかかるため、髪が抜けやすくなることもあります。
さらにもうひとつ、健やかな髪をつくるために欠かせない皮脂の役割があります。
『バリア機能』です。
皮脂の大切な役割2.バリア機能
皮脂は、汗と混ざって天然のクリームになります。
これは、顔でも頭皮でも同じです。
この油膜は、バリア機能のひとつです。
このバリア機能があるおかげで、紫外線や大気の汚れ、乾燥といった、外部の刺激から肌を守ることができます。
特に頭部は、体のどこよりも紫外線を受けやすい部分です。
皮脂によって保護されていなければ、頭皮は紫外線によるダメージを受けます。
紫外線が、肌の奥まで傷つけ、シミやたるみといった肌トラブルを生むのはご存知ですよね。
頭皮に同じことが起こらないわけがありません。
皮脂がバリア機能の役割を果たしていないと、紫外線によって頭皮が炎症を起こしたり、頭皮が乾燥してしまいます。
このような頭皮からは、健康な髪が生まれにくくなりますし、生えている髪も抜けやすくなります。
健やかな髪を生み出すヘアケア=『皮脂』を大切にする
いかがでしょうか?
健やかな頭皮と髪をつくるために、皮脂が重要な役割を果たしていることが分かりましたね。
でも、一般には、「皮脂を大事にしましょう」というヘアケアはあまり聞きません。
日本人はキレイ好きだからでしょうか ^^;
「ベタベタするもの」「重たいもの」というイメージが、皮脂=悪者にしているようです。
そのため、間違ったヘアケアが蔓延し、その結果、頭皮や髪のトラブルを招いている場合もよくあります。
例えば、次のようなヘアケアは、頭皮の皮脂を必要以上に奪ってしまいます。
頭皮の皮脂を奪ってしまうヘアケア
頭皮クレンジング
主に、脂分となじみのよいオイル状の洗浄剤で、頭皮の皮脂汚れを取り除くことを目的に行われる頭皮ケアです。
シャンプーによる洗髪の前や、スペシャルケアとして行われることが多いです。
たしかに、頭皮の汚れや皮脂を適度に落とし、清潔にすることは、もちろん、大事です。
でも、皮脂や汚れの大半はぬるま湯で落とすことができます。
そして、お湯では落としきれない汚れは、通常のシャンプーで落とせます。
そのため、頭皮クレンジングのように、シャンプーとは別に洗浄成分を使うこと自体が『洗いすぎ』になります。
さらに、頭皮クレンジングは洗浄力が強く設定されていることが多いです。
これは、前回お話した『皮脂は悪者』というイメージが影響しています。
特に、頭皮のベタツキやフケ・においなどの悩みがある場合、「皮脂はとにかく落としたほうが良い」「スッキリさせたい!」という想いが強くなります。
こうした使用者の気持ちに便乗する形で、頭皮ケア商品には、洗浄力の強いものが多いのです。
でも、ウキウキメイトの皆さまはもうご存知ですね。
皮脂は決して悪者ではありません。
むしろ、頭皮ケアには必要なものです。
この皮脂をごっそり取り除いてしまえば、頭皮が乾燥し、抜け毛やフケなどのトラブルを起こしやすくなりますし、健やかな髪が育ちにくくなってしまいます。
敏感肌・乾燥肌の方には、特におすすめしません。
ちなみに。
一部では、「メイク落とし用のオイルクレンジングをそのまま頭皮クレンジングに使ってよい」というような頭皮ケアも流行っているようです。
しかし、これもおすすめできません。
そもそも、クレンジング剤(メイク落とし)で落とすのはメイク料です。
メイク料は、皮脂汚れよりも落としにくいため、基本的に洗浄力が強いです。
また、オイルクレンジングには、石油系の界面活性剤がよく使われています。
ご存知の通り、石油系界面活性剤には、『くっつきやすい』という特徴があります。
つまり、肌に残りやすいのです。
頭部にあるのは、メイク料ではなく皮脂です。
さらに、毛髪が密集しているため、顔や体の皮膚よりも、汚れが流れ落ちにくいです。
このように『落とすもの』も『肌の環境』も異なるのに、メイク用のオイルクレンジングを使用すれば、頭皮にクレンジング剤が残り、かえって頭皮や髪のトラブルを招くこともあります。
「顔用も頭皮用も、どちらも同じ『クレンジング』だから」と安易に判断するのはキケンです。
ウキウキメイトの皆さまは、肌やヘアケア商品の特徴をきちんと理解して、正しいヘアケアを行ってください^^
洗浄力の高いシャンプー
頭皮クレンジングと同じように、洗浄力の高いシャンプーも、皮脂を取り除きます。
例を挙げると・・・
よく使われる洗浄成分としては、ラウリル硫酸ナトリウムがあります。
洗浄力が強く、少量でも泡立ちやすいのが特徴です。
健康な肌質の方には問題なくても、敏感肌・乾燥肌の方には皮脂を取りすぎ、頭皮に刺激を与えやすいです。
そのため、敏感肌・乾燥肌の方には避けていただきたいシャンプーです。
あなたが現在、頭皮の乾燥やフケ・皮脂が過剰に出る・抜け毛・髪のボリュームダウンなどでお困りの場合、もしかすると、日々使用するシャンプーの洗浄力が高すぎるのかもしれません。
ほぼ毎日使用するからこそ、肌にあった洗浄剤を使用することは、健やかな頭皮・髪を育てる上でとても重要です。
本日のウキメルを参考に、見直してみてくださいね。
また、ウキウキメイトの皆さまには、洗浄力がマイルドなシャンプーをご用意しています。
健やかな頭皮・髪を育てるケアを行えますので、シャンプー選びでお悩みの場合には、ぜひ一度お試しください。(お試しサイズもあります^^)
次回は、『皮脂』の他にもうひとつ、健やかな頭皮と髪を生み、育てるために欠かせないケアをご紹介します。
どうぞお楽しみに!
最新の記事
疲れやイライラの改善に。ビタミンB1たっぷりレシピ
肌にいいレシピ
2024/04/18
朝は水洗いだけで大丈夫?実は重要な朝洗顔方法/朝からしっかり保湿!アクアテクトゲル・薬用メディフェクトゲルの使用目安量
メールマガジンバックナンバー
2024/04/16
ダメージを跳ね返すプリプリコラーゲンレシピ
肌にいいレシピ
2024/04/11
花粉で肌が荒れた時の対処法・対策/薬用メディフェクトゲルが花粉症に役立つ?
メールマガジンバックナンバー
2024/04/09
春の紫外線対策・お手軽あっさりチリコンカンのシミ対策レシピ
肌にいいレシピ
2024/04/04
アースケアがボディーソープを作らない理由/普通肌用と敏感肌用では商品の中身は違う?
メールマガジンバックナンバー
2024/04/02