2018年06月14日
こんにちは、アースケアの下田梨絵です。
この1週間ほど、腹部周辺に原因不明のかゆみが発生して困っています。
お腹に出るのは初めてなのですが、実は、体のかゆみはときどき起こります。
湿疹のような腫れを伴うこともあれば、見た目には何ともないのに、ただただかゆいときもあります。
大抵は、長引くことなくおさまるので、あまり問題視はしていません。
でも、『かゆみ』に対する警戒心・・・というか、「長引かせないぞ!」「悪化させないぞ!」という心構えは常にしています。
というのも、かゆみが悪化したときのツラさを知っているからです。
今回と次回の2回に分けて、私の経験をまじえながら、『肌のかゆみ』についてお話しようと思います。
主に体の話になりますが、同じことが顔のかゆみにも言えます。
身近な肌のかゆみで言えば、『虫刺され』や『日焼け』『かぶれ』があります。
また、乾燥肌・敏感肌はかゆみを起こしやすい肌状態でもあります。
あなたが現在、特にかゆみにお悩みではなかったとしても、今後も健やかな肌を保つために、ぜひ『かゆみ』とその対処法について知っておいてください。
きっと役に立ちます^^
では、まず最初に私の体験談を少々・・・↓↓↓
アトピー性皮膚炎と手荒れ
かゆみと痛みの日々
私は、子供の頃、アトピー性皮膚炎を患っていました。
そのため、かゆみと、皮膚を掻き壊したことで起こる痛みがあるのが日常でした。
また、中学生~アースケアに入社する20代前半までの約10年間は、極度の手荒れに悩まされました。
体にあったアトピーのかゆみ・痛みが、手に場所を移したような状態です。
特に手は何をするのにも使用する部位ですので、かゆみ・痛みによる不快感は、私にとっては、アトピー性皮膚炎以上にツライものでした。
アトピー性皮膚炎も手荒れも、原因は様々ですが、『かゆみが悪循環する』という点が共通しています。
『かゆみの悪循環』とは?
かゆみは、以下の5つの段階のどこかからスタートします。
例えば、何かのきっかけで軽度なかゆみが生じます。その後、
↓
かゆいから掻く
↓
掻くことで肌表面が傷つき、これを修復するために炎症が起こる
↓
炎症が起こるとさらにかゆみが増し、また掻き壊す
このようにループします。
一度この悪循環に陥ってしまうと、かゆみと痛みの苦しみからなかなか抜け出せません。
その原因のひとつは、とにかく、「かゆいところを掻きたい」という欲求が強烈だからです。
これは脳から出される本能的な指令ですので、無視するのはかなり困難です。
かゆみをガマンしてガマンして、少しだけ肌の状態が良くなってきたとしても、ふとしたきっかけで、ついつい誘惑に負けて掻いてしまいます。
このときは、本当に気持ちがよくて、解放感があります。
でも、それはほんの一瞬の快感です。
掻き終わった後には、肌はボロボロになり、それまでのガマンやスキンケアの努力も、簡単に水の泡になってしまいます。
しかも、掻けば掻くほどかゆみは増すため、以前より一層ツライ状況に陥ります。
そのため、かゆみに悩まされている期間、頭の中では、「掻きたい」と「掻きたくない」という相反する欲求が常に戦い続けます。
そして、掻いてしまった後には、後悔や自分を責めるような気持ちも芽生えます。
肌の不快症状に加えて、こうした精神的な苦痛があることが、かゆみが悪化したときの本当のツラさではないかと思います。
思い返すと、私は人生の半分以上を、こうしたかゆみと痛みのある状態で過ごしてきました。
そのため、肌が健康になった今でも、かゆみに対する警戒心が強いのではないかと思います。
『かゆみの悪循環』から抜け出すには?
さて、先ほど、「肌が健康になった」とお話しました。
この一番の要因は、アースケアに入社して、肌やスキンケアの正しい知識を身に着けることができたからです。
その甲斐あって、今では、手荒れにもアトピーの症状にも悩まされることはありませんし、かゆみに対して予防とアフターケアを行うことができています。
おかげで、かゆみが起こったとしても、長引くことはほとんどなくなりました。
そこで、今回は、私がアースケアに入社してから学んだ『かゆみ』の知識と、それにのっとって実践し始めたかゆみ対策の方法をご紹介します。
1.『かゆみの悪循環』を知る
先ほどお話した『かゆみの悪循環』の存在を知っていること。
まずこれが、かゆみ対策を行う上でとても大切です。
「掻きたい」欲求はものすごいので、完璧に抗うことは難しいのは事実ですが、「掻けば掻くほどかゆくなる」という知識があるだけで、「掻く」ことに対する抵抗感が高まります。
また、「肌を傷つけることで、かゆみが増す」と知っていることも大切です。
私たちの肌は、表皮・真皮・皮下組織という3つの層で構成されています。
このうち、一番表面にある表皮は、さらに4層で構成されており、その一番上の層を角質層と呼びます。
私たちが『肌』と呼んでいるのはこの『角質層』です。
角質層は、肌の水分が蒸発するのを防ぐと同時に、外部の刺激から体を守るバリア機能の役割を果たしています。
その薄さ、わずか0.02ミリ。
食品用のラップと同じくらいの薄さです。
この角質層が傷つき、バリア機能が損なわれると、肌は刺激に対して無防備になります。
髪の毛が触れる、ホコリが触れる、紫外線を浴びるなどの、ほんのささいな刺激にも過敏に反応し、その刺激が『かゆみ』を招くのです。
わずかラップ一枚分。
爪を立てて掻けば、すぐに壊せそうですよね。
ちなみに、かゆみがひどくなると、掻き壊して血が出てしまうことがあります。
血管は、肌の『真皮』部分を通っています。
つまり、血が出てしまっている状態は、角質層はもちろん、表皮も傷つけてしまっている状態です;;
私は、角質層の薄さや、肌の構造を知ったことで、肌に対する認識がずいぶん改まりました。
「ほんの少しのことで傷つけてしまえるんだ」と分かり、肌を掻く・こするはもちろんのこと、ただ触れるだけのときにも、力を入れたり、爪を立てたりしないように気を付けるようになりました。
傷つければかゆみは増しますが、ラップ一枚の角質層を守ることができれば、かゆみを防ぐことにつながります。
このこともぜひ覚えておきましょう。
2.『かゆみの悪循環』を断ち切る
『かゆみの悪循環』から抜け出すことが、かゆみや、かゆみを伴う肌疾患を改善するカギです。
どこからでもかまいません。
この悪循環のステップのどこかを止めれば、抜け出すことができます。
各ステップごとに、対策方法の一例をご紹介しますね。
「かゆみが起こる」への対策
かゆみの原因が分かっている場合に効果的です。
など。
原因をつきとめることは、なかなか難しい場合もありますが、根本的な解決につながりやすいです。
また、温熱は、かゆみを促します。
そのため、かゆみが生じている場合は、熱いお風呂やシャワーを避けることをおすすめします。
逆に、冷やすことはかゆみを抑える効果があります。
根本的な解決ではなく、応急処置となります。
急激に冷やすと、かえって刺激にもなりますので、濡れたタオルや、冷却材をハンカチや薄手のタオルでくるんだものを、肌にやさしくあてるようにしましょう。
「掻く・肌が傷つく」への対策
まずは、掻いたとしても、できるだけ肌を傷つけないように工夫することが大切です。
そして、「日頃から肌に刺激を与えないようにすること」「肌のバリア機能を高めるケアを行うこと」が有効です。
これについては、次回詳しくお話します。
「炎症が起こる・炎症が悪化する」への対策
薬を使用するのが一番です。
薬には抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、適切に使用すれば、肌状態を早く改善する・悪化させないことができます。
かゆみが長く続く場合や、肌が赤くなる・火照るという場合には、皮膚科を受診しましょう。
いかがでしょうか?
ここまでは、かゆみから抜け出すために必要な『かゆみ』の知識についてお話しました。
もし、肌がかゆくなったら『かゆみの悪循環』のことを思い出してください。
そして、焦らずに、上記に挙げた3つのステップへの対策をとることをおすすめします。
これらは、どれかひとつを行うよりも、それぞれを同時に行うほうが、かゆみの改善は早まります。
なかでも、一番行いやすく、大切なのが、『掻く・肌が傷つく』ことへの対策です。
刺激から肌を守り、肌のバリア機能を高めることは、かゆみを和らげるだけでなく、かゆみの予防にもつながるからです。
かゆみがあるときはもちろん、ないときにも対策を重ねることで、かゆみが起こりにくい肌をつくることができます。
ぜひ日常的に行っておきたい対策です。
この具体的な方法について、次回詳しくお話しますね。
ぜひ楽しみにお待ちください。
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