2018年04月19日
こんにちは、アースケアの下田梨絵です。
あなたは、毎日、ファンデーションをご使用ですか?
ファンデーションと一言に言っても、種類は様々ですよね。
など、いろいろあります。
ウキウキメイトの皆さまからのお話を伺っていると、これらを単体で使われたり、いくつか組み合わせて使ったり、と使い方も様々です。
そんなファンデーションのうち、この数年ですっかり定番になったのが【ミネラルファンデーション】です。
軽い付け心地が特徴で、そのため『石けんで落とせる』というのも大きな魅力のひとつです。
ウキウキメイトのなかにもご使用の方は多いと思います。
先日、あるウキウキメイトさんから、こんなご質問をいただきました。
実は、ここには、ミネラルファンデーションと上手につきあうためのヒントがいくつも隠れています。
今回は、この質問に答えながら、人気のミネラルファンデーションについてお話しようと思います。
『石けんで落ちる』のはなぜ?
一般的なファンデーションと、ミネラルファンデーションの違いは、肌にくっつきやすいかどうか?です。
一般的なファンデーションは、さまざまな粉状の成分に、界面活性剤や油分を配合して、肌に密着しやすい工夫がされています。その形状(パウダーか、リキッドか、クリームか)などによって、油分や界面活性剤の配合量が変わります。
肌にくっつきやすく作られているため、落とすときにはメイク落とし(クレンジング料)が必要となります。
これに対して、ミネラルファンデーションは、油分や界面活性剤を使用せず、粉状の成分のみで作られているものが多いです。見た目にもサラサラした粉状です。
このように、ミネラルファンデーションは肌にくっつきにくいため、メイク落とし(クレンジング料)がなくても落とすことができます。
だから、「石けんで落とせる」と謳われるんですね。
くっつきにくい成分ですから、洗浄力がマイルドなダブルクレンジングゲルでも十分落とせます。
化粧下地や日焼け止めなどは使用せず、ミネラルファンデーションのみをご使用の場合には、ダブルクレンジングゲルの『洗顔』の方法で落としてください。
ミネラルファンデーション以外に、メイク用品(化粧下地・日焼け止めも含みます)を使用している場合は、落としきれない可能性が高いです。きちんと『メイク落とし』の方法で洗ってくださいね。
ちなみに、『ミネラルファンデーション』という言葉の由来になっている『ミネラル』とは、このサラサラした粉状の成分のこと。『鉱物』という意味で、ミネラルファンデーションに用いられる、酸化チタン・酸化亜鉛・酸化鉄・マイカといった成分をさします。
これらの成分は、一般的なファンデーションにも用いられるため、ファンデーションとして特に珍しいものではありません。ただ、『天然鉱物』という言い回しもされるので、なんとなく、イメージの良い言葉なんでしょうね^^
ところで、ミネラルファンデーションによく用いられる『石けんで落とせる』というキャッチコピーには、イメージを利用したトリックが二重に仕組まれています。
というイメージです。
これが、どうしてトリックなのか?お気づきでしょうか^^
『石けんで落とせる』に隠されたスキンケアの誤解
まず、先日お話したように、『石けん』は、さまざまある洗浄成分の中でも特に洗浄力が強いです。
そのため、乾燥肌や敏感肌のような、皮脂分泌の少ない方が、少ない皮脂を落とし続けると、
などのトラブルを招きやすくなります。
『肌にやさしい』わけではありません。
むしろ、強力な洗浄力で汚れを落とします。
ウォータープルーフ効果が強力なものや、舞台用のファンデーションやコンシーラーなどのように、特別落ちにくく作られているものでなければ、たいてい落としてしまいます。
つまり、ファンデーションを『石けんで落とせる』というのは、当たり前のことなんですね。
また、石けんで落とせるからと言って、そのファンデーションが『肌にやさしい』ということもありません。
確かに、リキッドやクリーム・ケーキタイプのファンデーションと比べると、肌に密着しにくい分、刺激は少ないです。
この特徴を強調するために、『24時間つけてOK』『そのまま眠れる』と謳われるものもあります。
でも、ちょっと冷静に考えてみましょう。
顔からは、常に皮脂が分泌されています。紫外線を浴びたり、長時間経過すると、皮脂は当然酸化します。
また、一日を過ごせば、顔には目に見えないホコリやごみなどが付着します。
さらに、パウダー状のファンデーションは、顔の水分を奪いやすい性質があります。
このような肌状態で、洗顔も保湿もせずに、ファンデーションを肌にのせ続ければどうなるでしょうか?
乾燥肌・敏感肌の方であれば、乾燥が進んで、外界からの刺激を余計に受けやすくなるかもしれません。
また、酸化した皮脂やホコリ・ファンデーションが混ざった不衛生な状態が続けば、炎症を起こしたり、ニキビの発生や悪化の原因となるおそれも十分あります。
これって、肌にとっては良い環境ではないですよね。
健やかな肌を保つためには、清潔さを維持することが必要です。
その視点で考えると、どんなファンデーションであっても、肌にとっては本来不要なもの。
ですから、必要がなくなったら、できるだけ早く、肌に負担をかけない方法で落とすことをおすすめします。
また、洗浄力のマイルドさで比較すれば、『石けんで落とせる』ミネラルファンデーション』は、石けん』ではなく、ダブルクレンジングゲルで落とすほうが、『肌にはやさしい』です。きちんと落ちますので、お試しください^^
ダブルクレンジングゲルで行うメイク落としや洗顔の方法は、使用されているメイク料や肌状態によって使用量を調節していただくこともできます。
さて、ミネラルファンデーションを上手に使う上で、気を付けたい点がもうひとつあります。
それは、紫外線対策です↓↓↓
ミネラルファンデーションを使った
紫外線対策の注意点
1.実際の紫外線カット効果は、
商品表示よりも低く見積もる
ミネラルファンデーションの中には、紫外線カット効果をもつ商品が多いです。
『ミネラル(鉱物)』である酸化亜鉛や酸化チタン・酸化鉄は、紫外線カット効果を持つためです。(アースケアのやさしいUVカットミルクにも、紫外線散乱剤として配合しています)
だから、「ミネラルファンデーションを塗っていれば紫外線対策ができる!」と思われがちですが、ちょっと注意が必要です。
ご存知の通り、紫外線カット効果を表す『SPF』は、『1平方センチメートルあたり、2mg』を塗った場合の効果を表しています。
これを、顔全体に当てはめると、1回分=約0.8~1グラムほどです。
お手元にミネラルファンデーション(パウダーファンデーションでもかまいません)をお持ちでしたら、そのグラム数を見てみてください。
商品にもよりますが、容器に入っているファンデーションの量は、2~10グラム程度です。
仮に5グラム入りだとすると、5~6回分ということになります。
つまり、その商品に表示されているSPFの効果をきちんと発揮させるためには、これだけの分量を塗らなければいけない、ということです。
ちょっとびっくりしますよね^^;
実際には、みなさん、もっとずっと少ない量をご使用だと思います。
ですから、紫外線カット効果(SPFの効果)もおのずと低くなっています。
商品に記載されたSPFそのままの効果があるわけではないので、気を付けてくださいね。
2.塗り直すときには、下地から整える
また、塗り直しをする際にも、一工夫をしてください。
サラサラタイプのミネラルファンデーションは、肌に吸着しにくく、取れやすい性質があります。
ですから、通常は、まず化粧下地を塗って、パウダーが吸着しやすい肌状態にします。
このようにして初めて、キレイに仕上がり、かつ、紫外線を防ぐ効果を発揮します。
逆に、取れかけたミネラルファンデーションの上から塗り直しをすると、うまく肌にくっつきません。
その結果、ムラになり、見た目がキレイに仕上がらない上に、紫外線もきちんと防ぐことができません。
ですから、ミネラルファンデーションを塗り直すときには、必ず下地から整えましょう。
アクアテクトゲルややさしいUVカットミルクは、肌の表面をなめらかにし、粉状のファンデーションもよく吸着させますので、化粧下地として十分ご使用いただけますよ^^
下地からの塗り直しが難しい場合には、長時間の外出は避け、1~2時間程度のお出かけなどに使用するといいですね。
ちなみに、「実際の紫外線カット効果が低くなる」「塗り直すときには、下地から整える」という2点は、普通のパウダーファンデーションにも当てはまりますよ。
まとめ
最近は、オイル配合や、クリーム状のミネラルファンデーションも増えているようです。
(こうなると、『ミネラルファンデーション』の定義が一層よく分からなくなってしまいますが^^;)
どんなファンデーションも、肌のことを考えると「塗らないほうがいい」ものではありますが、肌の見た目の印象を変えたり、紫外線対策に役立ったり、といったメリットはあります。
大切なことは、それぞれの商品の特徴を踏まえて、自分の目的にあわせて使うことです。
今回のウキメルの情報も、あなたのファンデーション選びやベースメイクの参考になさってください。
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