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井上満喫ブログ

2017年07月31日

『飲む日焼け止め』を飲むと、本当に日焼けしないのか?

皆さん、こんにちは、井上です。お元気ですか〜?

気温が上がっているので、それに伴い、身体にも負担がかかり始めました。そのため、今まで通り、きちんとスキンケアをしていても、肌荒れなどが起こることがあります。この場合は、肌に原因があるのではなく、身体の不調を知らせる信号なので、食事や睡眠などの生活習慣を再確認してくださいね。

ちなみに私は花粉のアレルギー持ちなので、毎年、春〜初夏にかけては、鼻水はズルズル、咳はゴホゴホ、微熱が続く、という嫌な状態になります。ですから、生活習慣の一つとして、帰宅後の手洗いうがいをさらに強化したのと、「洗濯物は外に干さない」、「帰宅後は、衣服はきちんとはたいてから家に入る」などを取り入れました。こんな小さなことでも、少し症状が軽くなる気がします。

さて、生活習慣と言えば、最近の私はスタミナ不足を補うべく、週に3回、4㎞程度のジョギングを始めました。1人だと寂しいので、小学5年生の次女を誘ってみたところ、「やる!」と意外に乗り気になったので一緒に走っています。

次女は、何事も形から入るタイプなため、「学校の体操服では恥ずかしくって走れへん!」と言うので、ジャージ上下にジョギングシューズを買わされましたが。道具をそろえたら早速、走り始めたところ、意外なことが。体格差があるので余裕をかましていたのに、なんと、娘のほうが体力があったため、私のほうがついていくのに必死になってしまったのです。そのとき初めて、娘が週に1回のスイミング、週に2回も学校でバドミントンとバレーの活動をしていることを知りました(苦笑)

今のところ、娘の後姿を追いかけている日々です。娘が「勝てる!」と知ったときの、ドヤ顔がもうすごいんです。もともと極小だった親の威厳が、さらに粉々に砕け散ってしまいました・・・。まあ、でも、体も軽くなり、非常に快適です。

今のところ、紫外線だけに気を付けていれば、それほど大きな問題ありませんので、しばらく続けてみようと思っています。

さて、紫外線と言えば、昨年あたりから、『飲む日焼け止め』というものが、女性誌の記事広告やネット広告にバンバン出ており、注目を集めています。海外で流行したものが日本に入ってきて、テレビ番組に取り上げられて一気に知名度を上げたようです。
早速ネット検索をしてみると、『飲む日焼け止め』とは、その名のとおり、飲むだけで日焼けを防ぐサプリだそうです。

ビタミン各種、リコピン、ポリフェノールなど、「美容成分を摂取することで、日焼け止めと同等の効果を得られる」と記載されています。日焼け止めのように、塗る手間や塗りムラを心配することもないのなら、飲むだけなので非常に手軽ですね。しかし、結論から言うと、飲む日焼け止めを飲んでも、100%日焼けします。なぜなら、いくら美容成分を飲んだところで、肌に降り注ぐ紫外線をカットすることは不可能だからです。

『塗る日焼け止め』 の働き

紫外線は太陽からの日射に含まれており、波長の長いものからUVーA波、UVーB波、UVーC波と分かれています。私たちのいる地上に届いているのは、UVーA波とUVーB波です。

UVーB波を浴びると、肌に赤い斑点が出現し、肌質により時間差はありますが、2時間後ぐらいから翌日にかけて、赤みを帯びたヤケド症状が出ます。この部分は、やがては乾燥や肌荒れ、シミ、シワの原因になります。

一方、UVーA波を浴びても、UVーB波ほどすぐには悪影響を感じません。それは、痛みなどは感じない肌内部の真皮層に到達し、ひそかに弾力線維を破壊しているからです。この部分も、日焼けはもちろんですが、やがてはシワやシミ、たるみの原因になります。こうした紫外線が肌に与える悪影響を軽減するのが、『塗る日焼け止め』です。

  • UVーA波には、PA(UVーA防御指数)値のある日焼け止め
  • UVーB波には、SPF(紫外線防御指数)値のある日焼け止め

です。
ちなみに、UVーB波のほうが破壊力が強いため、世界的にはこちらの指数が基準にされており、PA値は日本独自の指数です。

『飲む日焼け止め』 働き

商品により多少の違いはあれど、その多くは、ビタミン各種、リコピン、ポリフェノールなどの「美容成分を摂取することで、日焼け止めと同等の効果を得られる」と記載されています。

こう聞くと、

  • 日焼け止めを塗らなくても、日焼けしない
  • 紫外線をカットしてくれるから、シミ・シワができない

そんなイメージを抱きます。

実際に、この商品をすすめているサイトには、「日焼け止めの塗り忘れによる日焼けを防ぐ」や「日焼け止めの塗り直しの手間が要らない」という記載があります。商品のコンセプトは『飲む日焼け止め』なので、まさに『塗る日焼け止め』と同等の紫外線カット効果があるようにイメージできます。そこでいくつかの商品を検証してみました。

内容成分や表記されている働きをあげると、

  • 紫外線により発生する活性酸素を、抗酸化作用で無害化する
  • 抗炎症作用で、日焼けによる炎症を防ぐ

おおむね、この2つのようです。あとはいくつかの成分として、プラセンタやルテイン、ローズエキス、コラーゲンペプチドなどを配合し、それぞれの独自の特長を出しているようです。
メインの働きを見ると、「あれ?」と思います。記載されている効果や成分を見ると、『日焼け止め』と言える効果を与えるものは、どこにも配合されていません。よ〜く見ると、確かに『紫外線をカットする』とは書かれていません。イメージはあくまでもイメージだけであって、『塗る日焼け止めと同等の効果』と受け取るのは、どうやら間違いのようです。

『美白効果』 のある飲む日焼け止めは危険?

また、『飲む日焼け止め』の中には、『美白効果』として、『メラニン色素の働きを抑制』をうたっているものがあります。もし、本当にメラニン色素の働きを抑制してしまうのなら、日焼け止めとして本末転倒です。詳しくお話します。

メラニン色素は、肌の奥『基底層』から生み出され、徐々に肌表面に上がってくる過程で角質層全体に散らばります。そうして肌全体に降り注ぐ紫外線を吸収し、肌の細胞が破壊されないように守ってくれています。

メラニン色素によって肌が黒くなることを嫌う人がよくいますが、そのおかげで私たち人間は紫外線が降り注ぐこの地球上で快適に過ごすことができます。もし、メラニン色素が生成されなければ、紫外線の悪影響は肌の深部まで到達してしまい、皮膚がんなどの深刻な疾患を引き起こすでしょう。

だから、もし、飲む日焼け止めにメラニン色素の働きを抑制する効果があったとしたら、肌が無防備な状態で紫外線を浴びることになります。そんなことをすれば、紫外線を防ぐどころか、むしろ肌に悲惨な悪影響を及ぼすことでしょう。

でも、安心してください。
飲む日焼け止めはあくまでもサプリメントですから、効果の確認や保証はなされない『健康食品』というカテゴリーのものです。医薬品でも、医薬部外品でも、保健機能食品でもありません。だから、美白効果はありません

飲む日焼け止めの本当の姿

飲む日焼け止めには、日焼けを防ぐ効果も、美白効果もありません。では、何のために飲むのか?

正しくは、ビタミン剤やよくある健康食品と同程度だと認識するといいでしょう。抗酸化作用・抗炎症作用がサプリメント摂取でどこまで働くかは別の話として、日焼け後の肌は水分やビタミンのバランスが崩れています。昔から言われていますよね、「日焼けした後はビタミンを摂りましょう」と。

一般的には、色の濃い野菜に多いビタミンA・Cや、大豆やナッツなどに含まれるビタミンEなどが、日焼け後の肌へ有効とされています。その一環として、「サプリメントで足りない栄養素を補いましょう」ということですね。その結果、「日焼けしてしまった肌に、何らかの作用をもたらしてくれるもの」というのが、飲む日焼け止めの本当の姿です。

日焼けした後の肌なら、「保湿したほうが肌への鎮静効果は高いだろうな〜」とか、「食べ物からのほうが、複合的な栄養素を摂れるから、吸収されやすくていいのにな〜」とか「日傘効果は言い過ぎだろ〜」とか、思うところはいろいろありますが(苦笑)

中には良心的なサイトもあり、そこには正しいことが書かれていました。「すでに日焼けしてしまった肌に効果があります」と。

この考え方が、『飲む日焼け止め』を正しく使うポイントですね。ですから、「飲む日焼け止めには、日焼け止めと同じ、紫外線カットの効果がある」とは勘違いしないほうがいいです。間違っても、日焼け止めを塗らず、帽子や日傘も使わず、飲む日焼け止めだけを飲用して、真夏の一日中の外出なんかはしないほうが賢明ですよ。

紫外線は百害あって一利なし?

「紫外線は百害あって一利なし」と、私は思っています。なぜなら、私は敏感肌だからです。敏感肌にとって、紫外線の悪影響はとても大きいものです。うちの妻はとても健康な普通肌なので、同じように一日中外に出ていても、「あ〜黒くなっちゃった」という程度です。それに対し、私は、寝込むほどのダメージを受けます。日焼け止めを塗りなおしていればまだダメージは少ないのですが、ちょっと塗り忘れやすい、首筋・手指・足・耳・首元など、真っ赤になり、熱を帯び、体全体からも発熱します。

効果の高い日焼け止めは肌に合わないこともあり、さらに相乗効果でダメージを受けることもしばしばあります。発熱で寝込んで、それがなんとか落ち着いた後も、肌にはくっきり赤いまま日焼けが残ります。やがてはそれがかゆみだし、掻くと湿疹が出るし、さらにかゆみは増すし、で、眠れない日々に・・・とまあ、地獄です。だから、私のような敏感肌にとっては、紫外線は百害あって一利なしです。

中には、「日焼け止めを熱心に塗っていたら、太陽を浴びられないから体内にビタミンDが作られず、将来は骨粗しょう症になるのに!」というご意見も聞きます。紫外線による体への作用があるのは事実です。ですから、紫外線の悪影響を受けにくい健康な肌であれば、浴びるように行動するのもいいですね。朝一番の日差しを浴びると、目覚めもいいですし。

しかし、私のような敏感肌や紫外線に弱い肌の方には、デメリットの方が大きいように思います。ビタミンDは食べ物からも摂取は可能ですから、私は食べ物からの摂取を選びます。

肌を破壊し、遺伝子までも傷つける紫外線はとても強力です。日傘や帽子のように物理的に日差しを遮るか、日焼け止めのように紫外線散乱剤・紫外線吸収剤などの働きで悪影響を緩和するしかありません。飲む日焼け止めだけを飲んで、その他の紫外線対策をせずに紫外線を浴びることは、あなたの肌に取り返しのつかないほどのダメージを与えます。また、新成分などが配合されたものはまだ副作用が不明なところも、心配があります。

今夏の紫外線対策は、どうぞお気をつけください。

※このコラムは手作り新聞110号に掲載されたものと同じ内容です。

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